Series1.まずは「お金のキホン」から

2.「お金の増殖力」って?
増やすのは思ったよりも大変。でも具体的にイメージすることは大切です。

「こんな金利では全然増えない!」など、どうしても低金利がやり玉にあげられがちですが、もともとお金はそう簡単には増えてくれません。増やすためには利回りを高くするか、期間を長くするか、またはその両方でのチャレンジが必要です。

100万円を200万円にしたい人は、もし20年の長期戦ができるならば年4%、もし「20年なんて長すぎる。10年で」と思うなら年8%が必要という計算に。それはつまり、「長期」での、(預貯金ではない)「資産運用」が必要だということを意味しています。

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●計算は1ヵ月複利計算で、税金・手数料等は考慮していません。●資産運用に関する考え方を示すことを目的としたものであり、特定の商品の利回り等を保証・示唆するものではありません。

つまり、本気でお金を増やそうと思うなら、預貯金という「直線」を諦め、値動きという「曲線」を受け入れることが、どんな低リスクとされるファンドでも必ず必要です。

別の言い方をすれば、「毎年の固定利回りでは無理でも『平均での4%』なら期待できるかも」と期待して、日々の値動きというストレスに耐える「前向きな覚悟」をするということです。

逆に今、「元本保証で(=直線で)4%ですよ!」などという話があったら、それはほぼ間違いなく金融詐欺であると疑うべきです。

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しかし、曲線を受け入れ、「結果的に、後から振り返ったら年4%と同じことだった」ということはあり得る。資産運用とは実はそういうこと。途中のストレスを受け入れる代わりに、「後から振り返った時の預貯金よりよい結果」というものを手に入れるという行為。

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